自分を成長させるとは

オリンピックが終わった。

各種目で熱戦が繰り広げられ、私達は心を熱くした。

選手達のコメントにも私達は勇気付けられる。

そんな中、選手が「自分が成長できた。」というコメントをすることがある。

 

私は良くわからなかったのだけれど、これは選手の心のあり方を指しているのではないかと思う。

もちろん技術的な進歩も「成長」だろう。

そして何度でも挑戦する、苦しさから逃げないことにより、心も強くなる。

しかし、もうひとつ、それは他者を思いやる気持ち、 尊重する気持ち、

自分の心をコントロールし、反省する気持ちを持てるようになること。

 

「なでしこジャパン」の特集をNHKで放送していたが、

その中で宮間主将とFW大儀見の心の交流に、私は胸が熱くなった。

以前の大儀見は、(エースストライカーにありがちな)守備をほとんどせず、

もっと良いボールを私によこせ、という態度が、にじみ出ていた。

 

そして、昨年のW杯大会ドイツ戦で、そんな大儀見は途中交代させられた。

その試合、FW丸山が得点しチームは勝利した。

選手が観客の声援に笑顔で応え、グランドを歩いていたとき、

大儀見はひとり泣いていた。

宮間は、そんな大儀見の手をしっかりと握り続け、一緒に歩いていた。

そして「次もまたみんなで戦える。あなたが必要だ。力を貸してほしい。」と語った。

その後の大儀見は変わった。献身的な守備をするようになった。

 

ロンドンでの決勝、なでしこジャパンは、アメリカに負け、宮間主将は責任からか

ピッチに倒れ込んで泣いていた。

チームメイトは宮間に近寄り、佐々木監督は宮間をやさしく抱き起こした。

そんな宮間に大儀見はいつまでもいつまでもよりそっていた。

「(宮間)あやがいたから、あやが私を必要だと言ってくれたから、

私は「成長」できた。あやに言葉はかけられなかったけど、

ずっとそばにいてあげたかった。」と話している。

 

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男性の場合、ここまで「献身」することはできずらいと思う。

また、ここまで献身した場合、男としてどうなのか、という意見もあろう。

 

しかし、男の場合も「あいつがいたから、今の俺がある」というケースも多いのではないかと思う。

あいつに負けたくないという感情も、自分を成長させる糧になる。

レスリングで金メダルをとった米満にも、高校時代からのライバル倉沢がいた。

お互い、言葉はほとんど交わさないが、お互いを認め合い、自分を成長させるエネルギーとした。

 

キーワードは「お互いが、お互いを認め合う」ということか・・・

 

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スケールはグッと小さくなる。

私事だが、私は社労士武蔵野支部の野球部に入っている。

その中にF選手がいる。彼は私がチームから孤立しているときも、暖かく声をかけてくれた。

私を認めてくれ、いろいろと気遣いをしてくれた。

彼はチームのK選手とともに主力バッターだが、

私も彼に負けないよう、彼に続けられるようになりたいと思っている。

また、F選手はチームの主戦投手としても活躍しているが、彼は私を投手として認めてくれ、

私の投球をはげみにしているそぶりを見せる。

 

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また、私は社労士武蔵野支部の政治連盟の会長をしているが、

S副会長は、積極的に行動してくれる。

社労士の学校教育の活動では、私はS副会長に負けないよう、おいていかれないよう

行動しようとしている。

 

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みんな、がんばろうぜ!